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cello repertoires

チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲

JPY: 1,800 yen

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編・著者名
依田正史 校訂・ピアノ伴奏編曲/藤原真理 チェロパート校閲・運指
判型/頁
菊倍判/32+12頁
JAN
4511005051165
ISBN
ISBN978-4-11-336100-5
発売日
2005.08.01

表題作品は、チャイコフスキーが友人のチェリスト W. フィッツェンハーゲン(モスクワ音楽院教授)のために1876~77年に作曲したもので、作曲者のほとんど唯一のチェロのための作品であり、そして音楽史上数少ないチェロと管弦楽のための名作のひとつです。

一般に演奏され、よく知られている《ロココ風の主題による変奏曲》の作品の姿は、複雑な経緯を経て編作されたいわゆる「改作版」です。これは献呈を受けたフィッツェンハーゲンの手によって、原曲のヴァリエーション(変奏)の順序や音楽の一部を複雑に改変して初演し、出版(ユルゲンソン)したためで、今日一般に演奏されている版は、その「改作版」を元にさらに手を加えたヴァージョンによるものです(いわゆるレナード・ローズ版など)。 ところが幸いなことに、チャイコフスキーが作品の姿を元に戻すように手を加えた原稿をロシアの知人のチェリストに送っていたため、その弟子であるV. クバツキーがその「原曲」を受け継いでその「復元」に努めました。複数の手が入った原稿を科学的な分析等を経て、完全な「原曲版」として完成させて初演し(復元第一版の初演者は名手シャフラン)、1956年に最終的な形で、モスクワ版のチャイコフスキー全集に収められました。 近年ではこの「原曲版」による演奏が見直されてきていますが、第12回(2002年)国際チャイコフスキー・コンクールより、チェロ部門の課題ではこの「原曲版」の演奏による参加が規定されたため、これまでなかった原曲版演奏のためのピアノ伴奏楽譜が必要となり、このたびピアニストである著者の依田正史氏が管弦楽スコアからピアノ用に編曲しました。これが今回の出版楽譜です。 さらにソロ・パートも、チェリストの藤原真理氏によって、パート譜があらためて見直され、運指とボウイングが付けられた、演奏の実用の面でも大変配慮された楽譜となっています。

収載曲

ロココ風の主題による変奏曲 Op.33(原典版)

Variations on a Rococo Theme for Cello ad Orchestra Op.33

作曲者:
チャイコフスキー,ピョートル
Tchaikovsky,Peter

cello repertoires

チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲

JPY: 1,800 yen

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