日頃の基礎練習は、個人およびパート単位で行われている場合も多いと思いますが、本書では様々な基礎トレーニングを合奏の最少単位である2人一組の“デュオ”で行うことで楽しみながら基礎力を高め、合奏における表現技術を養うことを目的としています。合奏の場において、ひとりよがりな演奏は禁物です。自分以外の人がどのような動きをしているのかを聴き、自分が合わせるべきポイントに気づき、音楽の流れを停滞させることなく合流して一緒に音楽を組み立てていく。これこそがアンサンブル、合奏の醍醐味です。本書で「聴く力」「注意力」「瞬発力」を養って、合奏における表現力を磨いていきましょう。
本シリーズでは、同パートでデュオが組めない小編成バンドの事情も考慮して、異なる楽器同士でも練習ができるよう、各楽器が同じ調性で記載されています(「デュオ練ホルン」「デュオ練クラリネット」「デュオ練サクソフォーン」「デュオ練高音木管」の一部の曲を除く)。
また、3人以上で取り組めるハーモニー練習も用意していますので、その時に集まった仲間同士で、気軽に取り組んでみてください。
後半に掲載している練習曲は、各音楽期の特色を持った曲を用意しています。音楽のスタイルによって注意すべきポイントも異なりますので、様々な曲に触れて表現の幅を広げていきましょう。
コンクール上位常連校・埼玉県立伊奈学園総合高等学校の吹奏楽部顧問・宇畑知樹氏による監修協力。
【第1部】基礎トレーニング
ブレス・トレーニング/ユニゾン練習(同度とオクターブ)/アタック~コア~リリース/ブレンド練習(音色を整える)/音のスピード感を揃える(バランス)/インターバル練習/ハーモニー練習(3~4人)/分散和音①/分散和音②/スケール練習/リズム・リレー/アーティキュレーション・リレー/1つのフレーズを2人で演奏する/アインザッツを出す
【第2部】練習曲
ルネサンス期の音楽/バロック期の音楽/古典期の音楽/ロマン期の音楽/近代の音楽/現代音楽/練習曲
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- 収載曲 :
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『水上の音楽』組曲 第1番より「メヌエット」
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『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第3楽章より
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弦楽四重奏曲 第77番『皇帝』第2楽章より
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『交響曲 第1番』終楽章より
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歌劇『ヘンゼルとグレーテル』より「序曲」
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『亡き王女のためのパヴァーヌ』より
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ラヴェル, モーリス
Ravel, Maurice
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『ルーマニア民俗舞曲』より「アルペンホーンの踊り」
- 作曲者 :
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バルトーク・ベーラ
Bartók, Béla
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『中国の不思議な役人』より
- 作曲者 :
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バルトーク・ベーラ
Bartók, Béla
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『子供のための小品』より
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舞曲集『テルプシコーレ』より「スパニョレッタ」
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小さなワルツ
- 作曲者 :
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小野寺 真
Onodera, Makoto
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『ブランデンブルク協奏曲』第1番より「メヌエット」
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