この作品は2001年11月30日、カザルスホールで開催された全音主催による「第8回・四人組とその仲間たち」コンサートのために委嘱作曲、初演されたものであり、演奏は村田厚生のトロンボーンと中川俊郎のピアノで行われました。タイトルの「ストラータ」は「地層」(複数形)を意味する語で、池辺の作品にはこの曲を含めて同名6作品がありますが、いずれも一貫した方法論が貫かれているというものではなく、反面、「音域」を関心の核に据えた作品に対しこのタイトルを与えていると作曲者は語っています。多作家の池辺には意外なことで、金管楽器を扱った室内楽作品としてはこの曲が第2作目となります。トロンボーンの広い音域の幾層もの断面が、ミュート各種を用いた様々な音色で楽しめます。
デジタル版 池辺 晋一郎:ストラータ VI トロンボーンとピアノのための
JPY: 1,200 yen
- 数量: