2003年度「四人組とその仲間たち」コンサートの委嘱作品として作曲され、同年11月27日、津田ホールにて松崎裕のホルン独奏により初演された作品です。演奏所要時間は初演時で、15分16秒でした。全体は、連続して演奏される8つの部分からなっていますが、ホルンの独奏というのは、奏者にはかなりの負担が要求されることも事実です。作曲者は、「過去を継承することなく、新しい地点に身をおきたい。それが、このような、僕のこれまでの傾向では登場しなかった類のタイトルを選ばせた」と、初演のプログラムで述べています。「楽器のもつ『イディオム』に敢えて寄り添いつつ、だが、そこから異なる世界が浮かび上がってくることを目論んだ」とも述べています。
デジタル版 池辺 晋一郎:ホルンは怒り、しかし歌う
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