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全音ピアノライブラリー

メトネル:ピアノのための《忘れられた調べ》

第1集 Op.38

JPY: 2,200 yen

数量:
編・著者名
高久 暁 校訂・解説/川上昌裕 運指・演奏ガイド
判型/頁
菊倍判/112頁
JAN
4511005049605
ISBN
ISBN978-4-11-161131-7
シリーズ
全音ピアノライブラリー
発売日
2003.09.15

メトネルの研究家として名高い高久暁氏の最新の研究による校訂版楽譜です。

本版は基本的にソビエトで出版された「作品全集」を底本に、自筆譜など今まで参照されていない資料にも直接目を通して編集されており、特に「付録」の初期稿は、決定稿と比較することによってより深く作品の理解を促します。メトネル研究でこれまで不明であった点を明らかにする新事実が含まれています。
本版の最も大きな特徴は、1.メトネル夫妻の没後、世界で初めて自筆譜その他の1次資料を再検討し編集。2.付録として、組曲全8曲中の3曲について、今回の楽譜の編集のために行われた資料調査よって新たに発見された初期稿がこの版により世界で初めて発表。運指と演奏ガイドに関しては、メトネル演奏家として知られるピアニスト川上昌裕氏が担当しています。
作曲家メトネルはラフマニノフやスクリャービンと同時代の重要な作曲家で、ピアノ作品の傑作が多いことでも知られています。1980年代後半からポスト・ラフマニノフの作曲家のひとりとして脚光を浴びるようになり、今日ではロシア、欧米でメトネル再評価の気運が高まっています。ピアノ作品は特にラフマニノフのファンには人気が高く、作品はCDによって広く知られていますが、楽譜は高価な輸入版しかなく日本国内では入手が困難でした。この出版によって求めやすい価格でしかも信頼できる楽譜が入手できるようになりました。高度な技術を要するメトネルの数あるピアノ作品の中で、この第1集「忘れられた調べ」作品38には中級~ら弾ける作品が集中しており、もっともポピュラーになったソナタ「回想」をはじめ、演奏頻度の高い作品8曲が収められています。 作曲家メトネルの人と作品に関する詳細な解説と演奏へのガイドや英文解説に加え、巻末には作品をより深く知るために11頁にわたる年譜も掲載されています。
本版は「メトネルの最終的な作曲意図」が反映された原典版に準じる性質の最新の楽譜であり、日本だけでなく世界レベルで、メトネルの新たな楽譜出版の先陣を切るものです。メトネル更には近代ロシアのピアノ音楽に関心を持つ愛好家から職業ピアニストに至るまで、メトネルの素晴らしい作品群に親しんでいただける一冊としておすすめします。

収載曲

ピアノのための{忘れられた調べ}第1集「1.ソナタ〈回想}」Op.38-1

Vergessene Weisen fur Klavier 1.Zyklus 1.Sonata Reminiscenza Op.38-1

作曲者:
メトネル,ニコライ
Medtner,Nikolai

森の舞曲(異なるコーダを伴う初期ヴァージョン)

Danza silvestra(an earlier version with a different coda)

作曲者:
メトネル,ニコライ
Medtner,Nikolai

カンツォーナ({回想ふうに}の初期稿を伴う{夕べの歌}の初期ヴァージョン)

Canzona(an earlier version of Canzona serenata with that of Alla Reminiscenza)

作曲者:
メトネル,ニコライ
Medtner,Nikolai

全音ピアノライブラリー

メトネル:ピアノのための《忘れられた調べ》

JPY: 2,200 yen

数量: