コルトー版のシューベルト作品より2つの作品番号、すなわち作品90と作品142の2冊を同時に出版しました。作品142は全4曲からなるものですが、ここでは第2曲と第3曲が取り上げられています。これらはシューベルトの即興曲集の中でもとりわけ心温まる作品で、シューベルトの言葉にある、「指で鍵盤を人の声のように歌わせ、そして技術の卓越した演奏家が弾くような派手な技巧に頼らない。さもないと私の耳も、音楽に対する好みも受け付けないから」のごとく、簡潔、かつ、控えめに歌うような響きを維持して演奏されるべき作品であるとコルトーは提言しています。
収載曲
即興曲集 第2集 2.変イ長調 D.935-2 Op.142-2
Impromptus 2 As-dur D.935-2 Op.142-2
- 作曲者:
- シューベルト,フランツ
- Schubert,Franz
即興曲集 第2集 3.変ロ長調 D.935-3 Op.142-3
Impromptus 3 B-dur D.935-3 Op.142-3
- 作曲者:
- シューベルト,フランツ
- Schubert,Franz