小さな子どもたちに贈る、新しいヴァイオリン教本《ヴァイオリニストのたまごたちへ》の｢2｣巻以降と併用できる、音階（スケール）を学ぶための楽しい教本です。

近年多く出版されている子供のためのヴァイオリンの教本の中でも、このシリーズ中の〈音階あそび〉は、これまでにない趣向を凝らしたスケール教本で、機械的なテクニック練習に飽きてしまう小さなお子さんの、興味をひくきっかけを作ることができる画期的な教本といえるでしょう。〈音階あそび〉は、さいころを使った遊び心いっぱいのスケール教本で、また弓の使い方についても、いろんなバリエーションを交えて練習できるようになっています。
この本は、さいころを振って出た目を本の中のカードと照らし合わせ、その日の練習方法・課題を決めることで、ちょっと嫌な感じのスケール練習を、楽しい日課にすることができるように書かれています。カードの中には｢女の子のカード｣が一枚混じっていて、このカードに当たると、課題を子供が自由に選べるようになります。そして、その日の課題をどのように消化したかで採点をし、「週間プラン」の成績表に付けていきます。
著者のバーバラ　シュタンツェライトは、ドイツのハーゲンに設立した音楽学校で、長年小さな子供たちを教えてきたベテランのヴァイオリン教師で、またプロの演奏家としてヨーロッパで多彩な活動をされています。毎年、春頃に来日されている親日家の方でもあります。