- 弦楽器
- チェロ
- チェロ/曲集
ISR(International Standard Repertoires) for Cello
カール・ダヴィドフ:チェロとピアノのための作品集
JPY: 2,400 yen
在庫切れ
- 編・著者名
- 黒川正三 チェロ・パート校閲・運指・運弓
- 判型/頁
- 菊倍判/64+32頁
- JAN
- 4511005056825
- ISBN
- ISBN978-4-11-336110-4
- 発売日
- 2005.05.15
ISR(International Standard Repertoires)は、全世界で最もスタンダードな管・弦楽器のレパートリー・シリーズです。
カール・ダヴィドフ(1838‐1889)はロシア生まれのチェリスト・作曲家。ロシア流派のチェロ演奏の基礎を築いた人として、名前だけが伝えられてきました。その演奏は若くして高く評価され、名演奏家グリュッツマッハーの代役としてライプツィヒでデビューし、同地ゲヴァントハウスのソロイスト(独奏者)、またコンサートマスターとしての地位を獲得して、ほどなくライプツィヒ音楽院でも教えるようになりました。ヨーロッパからロシアにまたがる広範囲の演奏旅行によって、彼の名声は確固たるものとなりましたが、最終的に祖国のペテルブルグに戻り、帝室付き劇場の首席奏者として、またペテルブルク音楽院の教師として活動し、同時代のヴィエニャフスキー、アウアー、レシェティツキ等と共演しての演奏活動も盛んに行いました。音楽院では院長まで務めることで、同校のカリキュラムが見事に発展したとされています。
ダヴィドフは広いジャンルの作品を残しましたが、特にその中心となっているのはチェロのための作品で、4つのチェロ協奏曲は名曲として評価が高いものですが、大変な演奏技術を要求されるために、現在でもほとんど演奏の機会がありません。
ここに収めたチェロとピアノのための3つの作品は、そのような高度なテクニックが必要な作品ではなく、親しみやすく美しい旋律をもち、くつろいだ気分で演奏することが出来るサロン風な作品ばかりです。しかしこれまで一般に出 版譜が入手できなかったために、演奏されなかったものです。この出版を機に、チェロの演奏技法を完成させたダヴィドフに思いをはせて、多くのチェリストのレパートリーとして愛奏されることを願っての出版です。
チェロ・パートの編者は、東京フィルハーモニー交響楽団の首席奏者等で活躍している黒川正三氏です。