オーストラリア国立現代音楽合奏団エリジオンの委嘱による作品。初演は1998年7月9日、ブリスベーンにおいてローザン・ハントの演奏により行われ好評を博しました。
全曲を通じてひとつの息の長い旋律があり、それは生命のエロスの炎に対する一種の賛歌であると作曲者は言っています。また、それは同時に、生命という有限な存在に捧げる悲歌の豊な響き、ポジションの移行に伴う音色の変化と緊張、センツァ・ヴィブラートやスル・ポンティチェッロの混用に寄る響きの変質、特殊なハーモニスクの効果などが縦横に用いられ、この作曲家独特な効果を生んでいます。
また、仕様は「譜めくり」の便を考慮した中とじなしのA3判二つ折りになっています。演奏所用時間約12分
収載曲
Threnody for Cello
- 作曲者:
- 西村 朗
- Nishimura,Akira
全音弦楽ピース(ZES‐011)
西村 朗:悲歌
JPY: 850 yen
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