湯山昭による青少年から大人のピアノ学習者を対象に編まれた全3巻からなる新しいピアノメソードです。

このメソードは、既に出版され、今もたくさんの子どもたちに愛されている、同じ湯山昭によるピアノ・メソード「こどもの宇宙」ステップ13巻とその併用曲集「こどもの宇宙ステーション」を原典とし、新機軸の構想に基づいて書かれた15曲の新曲と既刊のメソードより大人の手のために書き直された5曲を加えて内容のさらなる充実を計りました。＜ピアノは歌う＞というキーワードは、この大人のためのメソードにおいても作曲家・湯山昭のピアノメソードへの大切なテーマとなっており、全巻を通してそのエッセンスが各曲に注がれています。
このピアノメソードは「ピアノの宇宙」という大きなタイトルの中で、音をきらめく「星」に託し、心を「宇宙」になぞらえてピアノの学習が進められるよう構成されています。第一巻では＜音が生まれる星になる＞、第二巻では＜ピアノ星座に夢のせて＞、第三巻では＜星たちのパラフレーズ＞というようにその音楽空間が広がっていきます。
メソードとしてばかりでなく、演奏会用作品としての曲が数多く収録されている、この「ピアノメソード」は各楽曲を知的に考察し、分析する能力が修得できるため、大人の感性を養う作品集としても活用していただけます。各練習曲ごとにレッスンのポイントや速度標語、発想標語がわかりやすく説明されており、巻末には毎日の練習の助けとなる学習内容の一覧表「レッスンガイド」を記載していますので、効果的なピアノ学習に活用していただけます。

[特徴]
・進度に応じて、今後の学習に生かす必要な楽典をも学ぶ。
・演奏するにあたり、知っておくべき知識を修得する。
・西洋音楽史の流れに沿って4期（バロック、古典、ロマン、近・現代）の音楽スタイルを学ぶ。
・日本音楽をはじめ世界の民族音楽の特徴を知る。
・運指は大人の手を考慮のうえ指示。
・比較的手の大きい大人のためにオクターヴ奏法も新たに追加。
《第3巻》このメソードのキーワードである「ピアノは歌う=ピアノは呼吸する」をふまえて、音楽の歴史を楽しく学びながら、演奏会用ピアノ作品集として活用していきます。

[学習内容]
48曲の魅力あるピアノ曲を弾きながら以下のことを身につけます。バロックから古典派音楽へ（1617世紀ヨーロッパの舞曲）、教会音楽とポリフォニー、古典派の特徴と形式、ロマン派からフランス近代へ（1519世紀の舞曲／ロマン期）、フランスのエスプリ、20世紀から21世紀へ現代音楽入門、世界の音楽、日本の音楽。「ピアノの宇宙」のテーマ・ソングピアノは歌う

収載曲