バッハの有名な無伴奏フルート・パルティータ、ヴァイオリン・ソナタの佳曲BWV1023、そしてフルート・ソナタより第2番、第3番が、待望のギター・ソロ譜として編曲されました。

バッハが残した唯一の無伴奏フルート曲とされているパルティータBWV1013では、頻出するアルペジォ音型がギターに効果的に生かされ、自然かつ控えめに加えられたベース音などが、ギター演奏における新たな魅力を形作っています。
フルート・ソナタ第2番BWV1034は、原調のホ短調をニ短調に移調することで、不自然なオクターヴの上げ下げを避け、反復進行を可能にして、音楽の自然な流れを維持しています。
著者が薦めるスラーとバッハ自身が書き入れたフレーズやアーティキュレーションは区別して明示しています。巻末には各装飾音に対する豊富な奏法譜例を掲載しています。
既刊の「バッハ　無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲集」、「同　無伴奏チェロ組曲全曲集」と共に、バッハ愛好者必携の曲集です。

収載曲