パプアニューギニアのカルリの人々が伝承する神話とそれをとりまく世界観から得た原像をもとに、拡張されたヘテロフォニーの手法をもちいて作曲された1993年の管弦楽作品。
神話には姉と弟が登場し、姉の目の前で鳥に変じて異界へ入ってしまった弟の驚きと悲しみ、姉の嘆きが描かれる。森からの樹々の声、鳥の声、異界の声、水の声、風の声、太陽の声、月の声、そして人間、歌とリズム——それらすべてが織りなす世界のざわめき。
作品後半では、散奏(ホケット的な)の手法を管弦楽において全面的に展開するという、作曲者にとって初の試みがなされている。
演奏時間:約19分
パート譜はレンタル扱い
委嘱:オーケストラ・アンサンブル金沢
初演:1993年9月19日、愛知県芸術劇場コンサートホール
1993年9月20日、サントリーホール(東京)
演奏:岩城宏之(指揮)、オーケストラ・アンサンブル金沢(管弦楽)
録音:POCG-1719(ユニバーサルミュージック)
西村 朗:鳥のヘテロフォニー
JPY: 3,200 yen
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