黛 敏郎：ルンバ･ラプソディ

黛 敏郎の若き日の幻の管弦楽作品！世界初出版。〈ルンバ･ラプソディ〉は東京音楽学校（現在の東京藝術大学）に在学中の1948年4月9日に完成されました。黛はオーケストラ曲のデビューにこの作品を使う予定で師の伊福部昭の元に預けていましたが、主要な素材を〈シンフォニック・ムード〉第2部で使用したため演奏の機会を失ってしまいました。2004年湯浅卓雄指揮ニュージーランド交響楽団による録音が世界初演となっています（NAXOS 8.557693）。
異国的なアジアや中南米の音楽に影響を受けていた黛の若き日の力作で､神秘的な開始から力強い特徴的なルンバのリズムによるパッションへと発展してゆく作品です。作曲者の自筆スコアによる出版で、オリジナルのスコアはこれが世界初となります。